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私は29歳のときにフリーランスエンジニアになりました。
会社員時代以上の収入と、リモートワーク勤務、自由な人間関係になり、幸福度がかなりアップしました。
※「もうこれ以上、無茶振りしてくる上司や、まともに理解する気がない取引先と付き合わなくて良いのか…」と喜んだのが懐かしい
その反面、フリーランス最高!!!とは言えません。
事前に調べることも多く、フリーランスになった後の手続きも分からず、色々と苦労しました。
ということで、当記事では「SIerで働いてた正社員の頃の自分」に向けて、フリーランスになる方法や注意点をまとめました。
このまま正社員でいようか迷っているアラサーの方々は是非、選択肢の一つとして知っておくことをおすすめします。
目次
手順①フリーランスエンジニアについて知る
フリーランスエンジニアと正社員エンジニアの違いを簡単にまとめました。
正社員エンジニアと比べた、フリーランスエンジニアのメリット・デメリットは以下の通り
フリーランス メリット |
フリーランス デメリット |
|
仕事(営業) | 仕事相手を選べる | 自分で探す |
仕事(業務) | ・習得スキルを選べる ・適正に評価される |
社内教育されない |
収入 | 確実に上がる | 労災なし |
福利厚生 | 自分で選べる | 健保・厚生年金なし |
その他 | ・自由度が高い ・人間関係を選べる |
社会的信用がない |
フリーランスエンジニアになって良いところ
個人的に最も良かったのは
- 「お金が儲かる」
- 「仕事内容を選べる」
- 「嫌な人間関係に我慢しないで済む」
という3点。
特に面倒くさい人間関係から解放されたので、ストレスが10分の1くらいになりました。
※社内調整、会議、嫌な顧客との付き合いを辞められないのがストレスだったと気づきました
30代おじさんがフリーランスになって、2期目で感じたメリットです。
・圧倒的な報酬額
・社内の人間関係から開放
・正社員はPM/PLで矢面が多かったが、アシスタントが多いため精神的にだいぶ楽
・社内業務からの開放
・自由な案件/業務の選択
・保健、税金に詳しくなるデメリットに続きます…
— かばきち@インフラエンジニア (@kaba_kichi) March 16, 2020
フリーランスエンジニアになって悪いところ
一方で、
- 仕事相手は自分で探すのが最初は大変
- 福利厚生、税金(確定申告)を覚えるのが大変
という問題に困りました。
※この部分がいちばん大変なので、この後話します
ちなみに、社会的信用の無さ(家探し)は、高くなった収入で解決できるので気にする必要ないです。
※今だとギークハウスとかもありますので、最悪なんとかなります
あと、仕事の不安定性についても心配だったのですが、
「フリーランスで食べている人々(スキルがそこまで無くても)」
とたくさん会う中で、なんとかなるなあと気づきました。
手順②フリーランスエンジニアの仕事探し
フリーランスになって一番困るのが「仕事探し」ですね。
以下の3つの手段があります。
- 前職から仕事をもらう(コネ)
- 直営業
- フリーランスエージェントを使う
①前職から仕事をもらう
基本的には「前職から仕事をもらって継続する」のが一番オススメ。
フリーランスになった元社員に、そのまま仕事を委託したい会社も多いはず(お互い楽だから)。
コネがあるなら、全力で活用しましょう。
②直営業する
次に良いのは直に営業することなのですが…正直言ってハードルが高いです。
営業力、コミュ力、SNSなどを使った認知度があるのであれば「誰か仕事ください」と言ってみるのはありだと思います。
例えば、TwitterやFacebookで「仕事募集」して、仕事につながった友人は多くいます。
※私はコミュ力が無かったので、この方法は使えませんでした…
フリーランスでエージェント通さない方が単価上がって良いってよく聞くけど、コミュニケーション力が無いと危ういと思う。
始めてのフリーランスは直契約だったけど、あんまり休むなとか業後に別の仕事手伝ってくれとか言われたり。はっきりノーって言えないなら搾取される。
— ルンバ (@aey8157111223) January 6, 2019
③フリーランスエージェントを使う
最後の手段が「フリーランスエージェント」を使う方法。
基本的には、コネ or 直営業の方が良いです。
ただ、現実的にはフリーランスなりたての人の大半がエージェント契約から始めると思います。
フリーランスエージェントとは?
エージェントの立ち位置は、
フリーランスエンジニア
→(エージェント)
→会社
という感じ。
別の言い方をすると「仲介業者」ですね。
※家の借り主と、不動産大家をつなぐ、不動産会社みたいなものです
エージェントは「手続き・仕事探し・面談手配」などを手伝ってくれるので駆け出しの頃は助かります。
しかしその反面、
- 仲介手数料を取られる
- 適正評価になりづらい(年収がそこまで大幅に上がらない)
という問題があります。
イメージとしては「お金を払う」代わりに、色々と「楽」が出来るという感じですね。
フリーランスエージェントの選び方
フリーランスエージェントは、大手2社に登録しておけば、OKです。
大手は明らかに「中間手数料が低い」「案件数が多い」です。
同じような仕事でもエージェントによって「金額」が違うことも多々あります。
そのため、比較のために最低でも2社以上登録しておくべきです。
(だいたい皆そうしています)
エージェント使ってフリーランスなるならエージェントは複数使ったほうがいい
持ってる案件は大手エージェントだとだいたい同じだが、オファー出た時に複数エージェントでオファーでると単価の交渉ができる
豆知識です#フリーランスエンジニア
— おたけい (@otakay) March 13, 2020
以下の3社から選べば間違いありません(登録無料)
- レバテックフリーランス ※最大手、全国OK
- midworks
※関東圏のみ、保証が手厚い
ポテパンキャンプ
※関東圏・大阪
ちなみに私の場合は、フリーランスになる前に、複数エージェント(5社以上)に登録しました。
どんな案件があるのか、案件の価格は違うのか、保証は違うのかなど知りたかったから…です。
その経験を通じて、大手だけ登録すればOKだったな…と今は思ってます。
手順③フリーランスエンジニアの税金問題を理解する
最後に残った問題が、税金の話(確定申告)です。
結論から言うと「慣れるから大丈夫」。
確定申告とか税金というと難しそうですが、
- 一年間の売上を計算する
- 経費(仕事にかかったお金)を計算する
- 確定申告を年に1度行う
というだけ。
…いや、それが訳わからないという感じでしょうが、とにかく「仕事して儲かった分から、いくらかのお金を国に収める」という話なんですよね。
自分でやっても良いですし、税理士と契約して頼んでも良いですし、なんとかなりました。
ただ概要を知るための勉強は10〜20時間程度は必要なので、会社員のうちにこの本を読んでおくと良いですよ
色々と税金関係の本を読みましたが、一番わかりやすかったです(マンガですし)。
あとは、税務署で無料で質問できますし、青色申告会という自治体の手助けもあるので本当に大丈夫。
そこら編の八百屋のおじちゃんとか、個人経営のカフェとか、ラーメン屋さんとかも、みんな確定申告は毎年出来ていますから。
※確定申告は難しいんじゃなくて、面倒なだけ!!
あと、仕事での大きなトラブルへの対策として「損害賠償保険」に入っておくのも大事。
大手IT企業GMOのフリーランス向けの保険「フリーナンス(Freenance)」は無料で使えるので、加入必須ですよ。
※これはフリーランスになってからでOK
まとめ:フリーランスになる前(会社員のうち)にやるべきこと
可能であれば、会社員のうちに、色々と勉強&情報収集をしておくと良いですよ。
まだフリーになるか決めていない方や情報収集したいだけの方も、将来のためにできるだけ早く行動するべきです。
(私は退職決めてから調べ始めたのを後悔しています…)
とりあえず
- 独立しても仕事がもらえるよう社内で根回しする
- エージェントで情報収集する(最大手のレバテックフリーランスは必須)
- 税金の勉強をする(最初はマンガで学ぶ)
この3つだけやるようにすれば大丈夫ですので。
※あと、身近にフリーランスの先輩がいれば、相談するべきですね
会社員からフリーランスになるのは怖いですけど、リストラと、終身雇用制度崩壊を考えると今後の社会は変わります。
会社に頼らずに、自分で「稼ぐ力」「スキル」を身につけて生きる人生は、意外と怖くないです。
中学、高校、会社に入るときに「不安だった」のと同じように、新境地は怖いですが、絶対なんとかなります。
今すぐにフリーランスにならなくても、人生の選択肢を広げるために、まずは行動してみることをおすすめします。
中堅SIer企業の業務系SEです。
会社員のうちから、フリーランスエージェントに登録しても良いでしょうか?
今の会社から仕事を受注するのは無理です。
現役のフリーランスエンジニアです。
フリーランスとして独立するときは、サラリーマン時代のコネは使わない方がいいと思います。
コネで受注したってことは、関係性が悪化してそのコネが切れたら、おまんま食い上げですよ。
既存のコネに依存しているようでは、独立したうちに入らないと思いますね。単なる下請けになり下がっただけです。単価も安いだろうし。
あと、そんな状態では、知り合い経由で受注しても、足下見られて友達価格にされるのがオチでしょう。
それであれば、足元を見られず・とりっぱぐれもない、エージェント経由で仕事を得た方が賢いですね。
手数料を取られて、税金・保険料差っ引いても、サラリーマン時代に比べれば圧倒的に収入上がりますし。
直接営業するには、エンジニアとして以外の部分でビジネススキルを認められた上で
実は、本業はエンジニアなんです、という流れを演出しないと、ビジネスサイドからの信頼得ることは難しいですね。
初対面の時点でエンジニアとして認識されると、確実に見下されますね。