SOFT SKILLSという本がオススメです。
特に若手エンジニアは絶対読むべき。
キャリアをどうするか、どうやって生きるかを考えるきっかけになる最良の一冊です。
※Rubyのまつもとゆきひろさんも推薦してました
目次
SOFT SKILLSソフトウェア開発者の人生マニュアルとは
SOFT SKILLSソフトウェア開発者の人生マニュアルは、通常のエンジニア向けの本とは異なります。
「よりよい人生」を送るためのノウハウ、スキルをまとめた本です。
技術の追求以外の話を考えるのが面倒くさい人ほど読むべきです。
※450ページほどありますが、サクッと読めます。
SOFT SKILLSソフトウェア開発者の人生マニュアルの「概要」
SOFT SKILLSソフトウェア開発者の人生マニュアルの概要はこちら↓
- 第1部 キャリアを築こう
- 第2部 自分を売り込め!
- 第3部 学ぶことを学ぼう
- 第4部 生産性を高めよう
- 第5部 お金に強くなろう
- 第6部 やっぱり、体が大事
- 第7部 負けない心を鍛えよう
など様々。
「どう生きるのか」について網羅的に書かれています。
SOFT SKILLSはこんな人におすすめ
こんな人にオススメの一冊です
- エンジニアとして今後のキャリアをどうしようか考えている
- 人生自体をハックしたい(効率的に生きたい)
- 今まで避けてきた自己PRやお金や心身について学びたい
一般的なビジネス書と異なり、エンジニア(技術者)に特化した本なので、費用対効果がかなり高いです。
周りでも自己啓発書とか、ビジネス書が嫌いな人だけど、この本なら読めるというプログラマ同僚がいました。
そもそも著者のジョン・ソンメズって誰?
筆者のジョン・ソンメズ(John Sonmez)さんは元々プログラマとして会社員をしていました。
普通のエンジニアの仕事以外にも色々な仕事をしています
- 不動産投資
- オンライン教材制作
- WordPressでブログの運営
- PodCast
- コンサルティング
「30代でアーリーリタイア」と言っていますが、現在も仕事はしているそうです。
SOFT SKILLSの感想
SOFT SKILLSの感想を書きます。
各部ごとに役立つところをメモりました。
第1部 キャリアを築こう
「キャリアをマネジメントする」
「人に評価されるために働く」
って面倒くさいと思ってしまう私ですが、考えを改めなきゃな、と気づくことができました。
こんな内容が書かれています
- 自分は事業である
- キャリアの長期的ビジョンを考えるのは怖い(どれか一つの道を選ぶのが怖い)が、目標を決める必要がある。今すぐだ。
- 放っといてくれ、私はただコードを書きたいだけなんだ…と思う人は多いはず。とはいえ、社交術、人との接し方を学ぶ必要がある
- 面接をハッキングする=開発者のブログ経由で直接知り合う
- 会社の従業員、独立コンサルタント、アントレプレナーのどれを選ぶか?
- 専門特化するのが大事 JAVAだけよりも、JAVAウェブ開発、特定ウェブ開発スタックの方が求人の価格は上がる
- 大企業、中企業、小企業、どれを選ぶべきか?
あと、面白かったのがテクノロジーを過信しないでJavaの良さを見出したという話。
Javaで仕事をすることなど、考えるのも耐えられないことだった。エレガントなC#と比べてJavaはあまりにも汚い言語だった。ラムダ式さえ使えないのに、Javaコードを楽しく書くことなどできるだろうか。
引用元:SOFT SKILLS
で、1年ほど我慢して使ってみたらこんな感想になったのだとか↓
Javaは決してそんなに悪いものではないことがわかった。それどころか、C#よりもJavaを好む開発者がいる理由さえ理解できるようになった。
引用元:SOFT SKILLS
「思考バイアス(なにかだけが良いという思い込み)」から抜け出すのは重要ですね。
第2部 自分を売り込め!
私はいわゆるエンジニアでして、内向的で人と話すのが苦手です。
自分を売り込むことなんて考えられません。
しかし、この本では「自分を売りこめ、マーケティングしろ」と主張します。
おすすめの方法はブログを作ることのようです
「自分の考えをまとめて言葉に置き換えるというのは難しいけれども価値があるスキル」だと語られています。
ブログを作る時は、独自ドメインをとってWordPressがベストだと言っています。
(安上がりな方法なら有料ホスティングサイト、VPSなどもあるがカスタマイズが面倒くさい)
一番大事なことは「着実性」だそうな。
それがすべてといってもいい。それは、着実性である。私は、成功を収めた多くのブロガーと話をしてきたが、彼らは全員あるひとつのことで共通していた。それは、たくさん書くことだ。もっとも大きく成功を収めているブロガーの中には、毎日書くことを何年も続けている人がいる。
引用元:SOFT SKILLS
そのうえで、「価値のあるコンテンツ」を作れば、シェアされたり、検索トラフィックが増えたりする、と。
100人に1人くらいしか、良いコンテンツを着実に書くことはしていないので、それだけで上位1%に入れる(マーケティング上)
また、自分のブランドを持つためには4つの事が必要と言っていました。
- メッセージ
- 一貫性
- ビジュアル
- 反復的な接触
第3部 学ぶことを学ぼう
ソフトウェア開発者にとって最も大切なスキルは「独学のスキル」です。
毎日新しいテクノロジーが登場していくのでキャッチアップは欠かせないです。
「テクノロジーを身につけるのに知らなければならないこと」は3つあります。
- どうすれば始められるか(学び始めるのに基本的な知識はなにか)
- テーマの幅(規模、何が出来るのか、概要が分かれば細部は後から)
- 基礎(基本的なユースケース、最も基本的なことはなにか、学ぶべき20%はなにか)
上記3つの知識を得るための10ステップシステムが提案されている
※7~10のステップは繰り返しです
- 全体像を掴む
- スコープを決める
- 成功の基準を決める
- 参考資料を見つける
- 学習プランを作る
- リソースをフィルターにかける
- 使い始められるようにする方法を学ぶ
- 遊び回る
- 役に立つことができるところまで学ぶ
- 教える
第4部 生産性を高めよう
この本ではポモドーロ・テクニック、GTDを推奨しています。
基本的な考え方は以下の通り
- その日にする仕事の予定を立てる
- 25分で鳴るようにタイマーをセットして最初のタスクに取り掛かる
- 一度に一つのタスクだけ処理する(25分間集中する)
- 25分経過したら、5分間だけ休憩する
- この30分を1ポモドーロという単位で管理する
- 4ポモドーロで15分の休憩を取る
エンジニア向けエッセイでも有名なジョシュ・アールもこの方法を使っているらしいです。
ポモドーロ・テクニックを使い始めると、以前よりもかなり多くの成果が得られるようになったとか。
また、1週間を「ポモドーロ何個分か」として考えられるようになったそうだ。
第5部 お金に強くなろう
著者は引退のプランをしっかり考えて、33歳で引退したらしいです(羨ましい)。
その時に役立ったのが「お金」についての知識。
以下のように考えている人にこそ読んで欲しいと著者は言います。
「ジョン、それはよかったね。でも、私はお金の話なんか興味ないんだよね。私はソフトウェア開発者だからさ、自分のキャリアを伸ばしたいんだよ」
引用元:SOFT SKILLS
ちなみに私もまさにこの考え方(お金なんて興味ない)でしたが、フリーランス独立を考えて徐々に考えが変わってきています。
本書では、オプション取引、不動産投資、確定拠出年金などについて触れられています。
簡単に成功はしていない、何度も失敗しているという体験談を読めるのは、アーリーリタイアしたい人にとっては、勇気が出る話でした。
第6部 やっぱり、体が大事
手遅れになる前に今すぐ本気で健康を目指そう、という話が書かれていました。
フィットネス、筋トレ、立ち机、トレッドミルなどの話題が載っている。
ここ数年で常識となったことは「長時間座っていると健康にきわめて有害」ということです。
第7部 負けない心を鍛えよう
最後の7部だけは完全に自己啓発な感じ。
定量的、科学的なデータはありません。
多くの自己啓発書、成功者の言葉をまとめたものです。
※精神論もやっぱり重要ということですね
以上、『若手エンジニアは「SOFT SKILLS」を絶対に読むべき。キャリアを考えるのに役立つ超良書』というお話でした。
超オススメの一冊なので、是非読んでください。