Windows10環境でPython開発環境を構築する方法です。
目次
Windows10のPython環境【オススメ】
初心者にオススメなのPythonの環境は以下の通り
Anacondaは「便利グッズ(ライブラリ)」がまとめて入ったパッケージです。
で、PyCharmはプログラミングに超便利なテキストエディタ(IDE)です。
どちらも無料なので、是非試してみてください。
Anacondaをダウンロード【Widows10】
まず、Anacondaをダウンロードします(windows10向けです)
最新の3.0系バージョンの最新にしましょう。
2.0系をおすすめする書籍もありますが、2018年現在は3.0系で9割の初心者が問題ないと思います(データはないですけど)
Windowsが64bitか32bitかは
「コントロール パネル\システムとセキュリティ\システム」
で確認できます。
【ダウンロードページ】
これは無視してOK↓
Anacondaのインストール【Widows10】
Windows10にAnacondaをインストールします。
ダウンロードしたexeファイルを実行しましょう。
NextとAcceptを押していけばOKです。
最後のInstall前に「Add Anaconda to my PATH environment variable」のチェックをONにしておきましょう。
そして最後にInstallです。
この環境変数(PATH)というのは、初心者が混乱に陥りがちなところです。
色々な場所からアプリケーション(EXEなどの実行ファイル)を呼び出す時に、パソコン内の場所を指定する必要があります。
その場所を設定に使うのが環境変数…と考えておけばとりあえずはOK。
インストールは時間がかかるので待ちましょう。
ちなみにVisualStudioCodeをインストールしますか?という風にインストール中に聞かれますが、どちらでもOK。
※VisualStudioCodeはテキストエディタの超リッチなフリーソフト
面倒くさかったら入れなくてもいいです。
Python用のIDEはPyCharm一択【Windows/Mac】
pythonを使う時のIDE(統合開発環境)はPyCharm一択です。
PyCharm: Python IDE for Professional Developers by JetBrains
JetBrains社という世界ほぼ標準のIDEを開発している会社があります(AndroidStudioで有名)。
そこのPython用のテキストエディタ(というかIDE)がPycharmです。
無料でお試しするならまずは「PyCharm Community Edition」をどうぞ。
インストール時は、「Create Associations」(拡張子の関連付け)をやっておいたほうが良いでしょう。
「.py」拡張子のファイルをユーザ操作(ファイルのクリックなど)で開くときに、PyCharmを使うようになる設定です。
PyCharm Professional Editionについて
もしPyCharmを使って良いなと感じたら、有償の「PyCharm Professional Edition」を買ったほうが良いですよ。
エンジニアは道具にできるだけお金を出したほうが良いです。
時間の節約になります。
特にこの会社が出しているIDEは最強な物が多いので、買って絶対に損はしません(私は2年分くらい、全製品のライセンスを買っています)
Professional Editionの特徴は以下の4つです(他にもあるけど)
- Web開発関連のプラグインあり
- WebApplicationFramework対応
- DB対応
- SQL対応
PyCharmの魅力は3つ
PyCharmの魅力まとめです。
- out of the box(箱から取り出してすぐに使える=難しい設定不要で使える)
- 予測変換などが異常に賢い
- 自分でタイピングしなくても色々勝手にやってくれる
という感じ。
賢い秘書というイメージですよー。
PyCharm起動
PyCharmを起動しましょう。
Set UI Themeということで、どちらか好きな方を選んでください。
※個人的には長時間見ると目がつかれるので黒背景(Darcula)のほうが好きです
Pluginは多分いらないので、無視して「Start using PyCharm」を選択しましょう。
※Vim使いとかはこのページ見てないと思うので…
次にやるのはCreate New Projectです。
次の画面で、Locationを好きな場所に選びます(デフォルトでもいいですが、自分で把握できる場所にしたほうが良いですよ)
その後、「▼Project interpreter…」で隠れている箇所を開きます。
Existing Interpretererの所になにもないはずなので、右側にあるボタン「…」を選択しウィンドウを開きます。
するとこんな画面が開くはず。
System Imterpreterを選択し、OKを押します。
そして先程のNew Project画面に戻り「Create」ボタンを押します。
この後、PyCharmの使い方を教えてくれる「Tips」が出てきますが無視して大丈夫です。
初めて起動したときは、裏側で色々とPythonga動いています(一番下のステータスバーを見ると、なにか行われているのも分かるはず)
しばし、裏側のインストール終わるまで放置したほうが良いかも。
PyCharmをつかいはじめて「Hello World表示」まで
PyCharmをつかってはじめてのHello World表示まで行いましょう。
※Hello World表示とはプログラミング初心者が最初に、プログラムを作って、パソコンに命令を与えるときによくやる処理です。一番簡単な「文字表示処理(出力処理)」なので、今でも使われがちです
まず、自分が名付けたプロジェクトのフォルダアイコンを右クリックします。
「New」→「PythonFile」を選択します。
ファイル名は何でもOKです。
「test」で良いでしょう(拡張子のpyは勝手につけてくれます)
そのファイルに
print(“hello world”)
と入力しましょう。
※C言語習得者は「printf」のfをつけないように注意しましょうね
その後上のツールバーから「Run」を選び、Runを押します(プログラムを実行するということ)。
そうすると、下のエリアに「hello world」と表示されるはず。
ここまでくれば、プログラムへの命令(文字の出力処理)に成功です。
Python含めてプログラミング初めてと言う人は、下記の本もオススメです。
Windows10でpython開発環境構築(Git設定とPyCharm接続方法)
Gitとは
Gitとはバージョン管理がするためのオープンソースソフトウェアです。
ファイルの変更履歴を簡単にもとに戻したり出来ます。
作成者はリーナス・トーバルズです。
※Linuxを作ったIT関係の歴史を変えた人物トップ10に入るであろう人物、覚えておきましょう
Gitでは、各ユーザのワーキングディレクトリに、全履歴を含んだリポジトリの完全な複製が作られる。したがって、ネットワークにアクセスできないなどの理由で中心リポジトリにアクセスできない環境でも、履歴の調査や変更の記録といったほとんどの作業を行うことができる。これが「分散型」と呼ばれる理由である。
引用元:WikiPedia
分散型のファイル管理というのが特徴です。
GitをWindowsにインストールする
GitをWindowsにインストールしましょう。
とりあえずNextを押していけば大丈夫です(特別な設定は不要)
デフォルトエディタは何でも良いです。
私は趣味で「Sublime Text Editor」にしています。
※恋するエディタと呼ばれるエディタ。見やすいUIが特徴
「Adjusting your PATH environment」は「Run Git from the Windows Command Prompt」でOK。
Gitが環境変数のPATHに追加されます。
コマンドプロンプトからもGitコマンドが使用可能になります。
最後に「Configuring the line ending conversions」ですが、ここが地味に罠。
改行コードをGitの方で変えますか?という話。
どれがいいのかは難しいところですが、私は3番目の「Checkout as-is, commit as-is」にしています。
以下、それぞれ説明します。
※チェックアウトとコミットというのはそれぞれ「ファイルを持ってくる」「ファイルを最新バージョンとして保存する」みたいなイメージです
Checkout Windows-style, commit Unix-style line endings
- チェックアウト時に[LF]から[CR+LF]に変換
- コミット時に[CR+LF]を[LF]に変換
Checkout as-is, commit Unix-style line endings
- チェックアウト時は改行コードを変換しない
- コミット時に[CR+LF]を[LF]に変換
Checkout as-is, commit as-is
- チェックアウト時は改行コードを変換しない
- コミット時は改行コードを変換しない
という感じ。
Gitの仕組み、改行コードとはなにかという話を理解する必要がありますので、割愛します。
Gitの使い方
新規追加されたプログラムから「GitBash」を検索して起動しましょう。
黒背景のプロンプト(bash)が表示されるので、ギットが正常にインストールされているかを確認するコマンドを打ち込みましょう。
git –version
Gitそのものの理解に関しては、こちらのサイトが見やすくて良いです
サルでもわかるGit入門 〜バージョン管理を使いこなそう〜 | どこでもプロジェクト管理バックログ
GitとPyCharmの連携
GitとPyCharmの連携です。
設定/環境設定ダイアログで、左ペインでバージョン管理 | Gitを選択し、Git実行可能ファイルへのパスを指定します。
パスの例↓
C:\Program Files\Git\cmd\git.exe